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あまいおかし、

日記もどき↑ 暴走のままに文章(現在rkrn多め)↓

2024'05.19.Sun
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2007'03.08.Thu
(芭録)
09 ずっと側にいて

真夜中午前二時。草木も眠る丑三つ時。それでも眠らない人ばかりが集まった街の夜はひどく薄明るくて、なんとなく気だるい空気がしっとりと身体にまとわり付いている。窓の外では行きかう車の音が遠慮もなしに走りすぎた。
目を開けると目の前にミヤの顔があった。
実は超健康優良児なミヤはこちらの目が開いた気配など気付くはずもなくすやすやと穏やかな寝息をたてている。この顔を見るのが好きだ。寝言でたまに「センパイ」って呟くのを聞くのも、好き。愛い奴愛い奴だなんて頭を撫でてみたり。もちろん照れ隠し。好きだよ、とか側にいてなんて寝ているミヤを相手にでもいえない。



お題からかけ離れた・・・!
夜、一緒の布団で寝ているとときめくなぁなんて。
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2007'03.07.Wed
(芭録)
08 あんなこともあったけど

右手と左手をぎゅ、とつないで、横目でアイコンタクト。
二人ならきっとなんだって出来る、だからこそ。

一緒にいようよ、とミヤが言う。いつもの調子で、ほんのちょっと本気で、その言葉は月明かりの下でキラキラと光った。夜。お月様は少しかけ気味でなんとなく自分たちの恋に似ている。あたりは柔らかな暗さを保っていてひたすらに心地よい。ミヤの言葉にこくり、と頷いた。
「―いっぱいさ、」
繋いだ手と手は離さないまま。ぎゅ、って握り締めたらミヤは、握り返してくれるかな。なんて悪戯心。ミヤは一瞬驚いた顔をしたけどそれでも嬉しそうにぎゅ、って強くこちらの手を握り返した。暖かなミヤの大きなてのひら。
「ケンカしたね」
ばかみたいなことでもいつだって真剣で。
傷ついて傷つけられて、たくさんたくさんケンカして、顔も見たくないって時もあった。仲直りできなくて、いろんな人に迷惑かけたり、やきもちやいて大泣きもしたり。それでもこうやってとなりにいる。いろんなことがあって、それでも二人で共有できた時間なんてまだまだ少ないけれど、ミヤと過ごした時間が今まで生きてきた時間の中で、一番、キラキラとしている、と思う。だから、こそ。

これからもこんな時間が続くことを願っている。



激しくありがちネタ。プロポーズのお話を書くのが好きです。
2007'03.06.Tue
(芭録)
エネルギー補給、といってセンパイを抱きしめた。俺のエネルギーとるな気!と怒鳴りながらもそのまま抱きしめさせてくれる。暖かなセンパイの体温は優しくて、胸をどうしてかぎゅっと締め付けるほど甘い。
「センパイ好きだよ」
呟く。優しい陽光に溶かされる言葉は先輩の胸にもす、としみこんだようでゆっくりと息を吐いたセンパイは、ため息なんてつかなかったかのようににっこり、俺もだよ、と柔らかに笑った。

どうかこんなやさしい日常が、

いつまでも続けば。



中途半端なのはいつものこと。文章構成力つけるために長いのも書こうかな。
よく友達に「エネルギー補給ー」といって抱きつくとすごい逃げられます。曰く無駄なエネルギーなんかないから摂取するな、と。
2007'03.05.Mon
(芭録/未来設定)
07 優しい結び目

一度切れた赤い糸は元に戻るのでしょうか神様。

空は青くて、春の陽光は包み込むように柔らか。さらさら、と頬や髪や、もろもろの花々たちをなでていく風は優しくて、穏やか。目の前で笑った春にはそぐわない人物(それでもなぜだか彼を思い出すときはいつでも桜の下だ。出会いも別れもその場所だったから。)が「久しぶりだね、先輩」と桜吹雪の下で笑った。
「―ひさしぶり、気」
ずきりと胸が痛んだのは今更な恋心の所為。

一度切れた赤い糸を結び直して、優しい結び目を作る事は出来ますか神様。

できるならどうか、



中途半端!御柳は春のイメージはないけどそれでも桜とか似合いそう
2007'02.23.Fri
(芭録)
好きだなんていえないよ。
それでも好きなんだよ。


ミヤのどこが好きかって言われてほんとに、ほんとになにも答えられない。好きなところはありすぎてありすぎて数えられないくらいなのにどうしてか言葉に出来ない。悔しくて悔しくて、もどかしくてどうしようもなくて。



リハビリとか。
2007'02.19.Mon
(芭録)

運命じみた大恋愛なんかいらない。

冬の夜は静か。しんしんと、時間だけが過ぎていく音がする。寒さを遠ざけるかのような分厚いカーテンは向こうで輝くネオンですら今は遠い。ましてやそれに追いやられたように控えめに光る星なんて見えるわけない。遠くで響くようなクラクションの音は、ひどく微かで、いっそ優しい。
静かな時を破らないようにミヤの方に静かに静かに、こてんと寝返りを打つ。ミヤはまだ寝ていなかったようで目が合った。ふたりで夜に遠慮するようにくすり、と笑った。
「静か、気」
耳を澄ましても自分とミヤの息遣い以外は遠い。世界に二人だけみたいだ。なんて唐突に思って恥ずかしくなった。赤くなったり青くなったり、にやけたり怒ったり。一人百面相が得意、といわれはじめたのは多分、ミヤに会ってからだ。
「ねぇ、先輩」
ぎしり、と二人分の重みを受け止めるミヤの部屋のシングルベッドが軋む。不意にミヤの腕の中に閉じ込められる。冬だから、照れ隠しに『暑苦しいから離せ』と殴るとか蹴るとかすることも出来ない。ただされるがままに抱き寄せられるのを受け入れて、それでも最後の照れ隠しに「寒い」と呟いてみる。それがただの照れ隠しだということくらいミヤはもう気付いているのだろうけれど、それでもやめられない。
「ねぇ、先輩」
ミヤの声が好きだ。本人には言わないけど。
「好き、だよ」
ミヤの声が俺のことを好きだ、と告げるのを聞くのが好きだ。とてもとても大切にされている気がする、から。



没ネタその3。下の(Side*B)を録メインの話にしようと思ったけど全然駄目でした。文章能力がほしいんだぜ。
2007'02.19.Mon
(芭録)

運命じみた大恋愛なんかいらない。

しんしん、と時間だけが静かに流れていた。そんな静けさに気を遣うかのように布団の中で先輩がそぉー・・・と寝返りを打ってこっちを見る。目が合ったらなんとなく笑えた。うっすらと浮かべた笑みに先輩も少しだけ嬉しそうに、夜に遠慮して笑った。
「静か、気」
冬の夜は、静かだ。厚いカーテンを閉め切った部屋には向こうで輝くネオンさえ、ましてやそれに霞むように光る星の色なんて見えるわけない。遠くで響くようなクラクションの音は、ひどく微かで、いっそ優しい。
「ねぇ、先輩」
意味もなく先輩を抱き寄せる。二人分の重みを受け止めていたベッドが無機質にもぎし、と音を立てるけれどそれも一瞬の事。夏の間はこうして抱きしめられるのを嫌がる先輩も冬の間だけは大人しくこちらの腕の中に納まってくれる。寒いからなんて言い訳に過ぎないこと、知ってる。
「好き、だよ」
唐突な愛の告白に先輩はやっぱり夜に遠慮するみたいに静かに笑って「ミヤ、お前面白い」とのたまった。それどういう意味ですか、俺は真剣なのに!と怒った振りをするとそのまんまの意味気―と今度は夜に遠慮せずに笑いはじめる。なにがそんなに面白いのか、―たぶん、お前の顔がとかいうのだろうけど。
静かだった部屋に先輩の笑い声が響く。何となく幸せを噛み締めている気分。
「ねぇ先輩」
一通り笑いきったらしい先輩はそれでもなお、笑いが隠しきれていない顔でこちらを見上げてくる。なぁに、ミヤ。と柔らかな声音が耳をくすぐる、のも幸せ。
「先輩の理想の恋愛、ってどんなの」
は?と先ほどの愛の告白なんかよりも不審そうな顔で先輩が問い返してくる。だからー先輩の理想の恋愛だってば、と先ほどと同じような言葉を繰り返すと考え込むような顔になった先輩は「理想の恋愛?」と鸚鵡返しに言葉を放つ。そーりそーのれんあい、とにやにや笑いながら先輩の目を見つめると先輩は困ったのか呆れたのか、怒ったのか。ミヤってやっぱりバカ。と音を発せずに口が動く。



原稿没ネタその2。ここまで書いて録たんがメインじゃない事に気付いた。
そして録も御柳もずいぶんと乙女になってしまいなんとなく撃沈。
そんなこんなで(Side*R)に続けてみたがやっぱり無理だったんだ・・・。うん。
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