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あまいおかし、

日記もどき↑ 暴走のままに文章(現在rkrn多め)↓

2024'05.19.Sun
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2007'06.06.Wed
(芭録?)

「―そうやって笑っていればいいよ」
御柳に、宣戦布告する。いやらしい笑みを浮かべたそいつは「言われなくても」と揶揄のような口調で答えた。ずきり、と痛んだ、胸。気付かない振りをするには痛すぎる。―そんなふうに笑わないで、といったらどんな顔をするのだろう。この男は。前みたいに、優しく笑ってといったらどんな顔をするのだろうか。過去に沈みかける、心。
「負けないから」
きっと御柳の高笑いを見つめる。
御柳はいやらしい笑みを引っ込める事もせず「先輩に負ける気、しないし」とのたまった。



嫌みったらしい笑みを浮かべても平気な御柳を書きたかったんだ。たぶん。
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2007'05.14.Mon
(芭録)

きらきら、センパイが持っている飴の包み紙が太陽に透ける。
「―・・・どしたのそれ」
嬉しそうにきらきらを見つめるセンパイに、不機嫌そうに言葉を漏らす。先輩はこちらの不機嫌な態度には目もくれずクラスの奴がくれたの。と笑った。あいつ超やさしいーなんていったりする。
むか、ときたのはただの嫉妬。
センパイ、と呼び止めて振り向いたセンパイに差し出したのは必死でポケットをあさった結果、の桃色の三角の飴。センパイは驚いたようにだけどやっぱり嬉しそうに笑ってだけどミヤはそんなことしなくても優しいよ、なんて殺し文句を囁く。



テスト週間ーやっと家に早く帰りつけます。
授業中にネタが降臨してきました。バカな事は百も承知。
2007'04.28.Sat
(芭録)
03: 間接キス

「―センパイ、それおいしそう」
後ろから顔を出してきた御柳がこちらが手に持っていたクレープをなんとなくうらやましそうな視線で見てくる。食べたいの?と呆れたように見るとセンパイやさしーと軽いノリでうしろからぱくり、とクレープにかじりついた。
「・・・おいしい?」
とやっぱり呆れたように聞くと「間接キスですね、センパイ」という的外れな答えが返ってきた。恥ずかしくなって、バカミヤ、とだけ呟いた。



うんまぁ、あれです。半分実話だったりするんですよね。
がんばって間接キスという単語を入れてそれらしくしてみた。
2007'04.27.Fri
(芭録)

こてん、とミヤの頭がこちらの肩に乗せられる。ずしり、と心地よい重みと優しい体温。小声で呟かれたセンパイ、という言葉は柔らかで。それでもひどく意地っ張りな自分は嬉しいなんて素直に口に出来ずに「俺以外にも相手いるくせに」とこぼした。自分の言葉に傷つくなんてホントバカだ。
だけどミヤはこちらのそんな葛藤には気付かないで、気付いていないのに、「センパイの肩が一番安心できるんだよ」と呟いた。



38℃の高熱にうなされながら思いついたお話。
芭→←録って感じかな・・・。
2007'04.14.Sat
(芭録)

声を立てずに泣くことは可能なのだろうか。
それはまるでざぁざぁと、ざぁざぁと降る雨のようで、音のない雨はいくらだってあるけど音のない涙は今まで見たこともない。少しだけ柔らかに音を立てて、涙は溢れ出すのだ。

「せーんぱい・・・」
ドアにこつん、と頭をぶつける。応答はない。ただときどき鼻をすするようなそんな音が聞こえるからもしかしたら、もしかしなくても泣いているのかもしれない。センパイが部屋にこもってからもうどれっくらいの時間がたったのだろうか。センパイは帰ってきて何も言わずに一直線にこの家で唯一鍵がある寝室にはいると、大きな音を立ててドアを閉めたっきりうんともすんともいわず、応答はさっきからさっぱりだ。何があったのかももちろんさっぱりで。
まったく・・・と、小さくためいき。
センパイはいつだってこうだ。泣いているところを他人に見せるのはいや、という。そんなこといって卒業式に大泣きしていたセンパイの姿をしっかり見てしまったから信用はできないけど。
センパイはいつだって一人で泣く。声を殺して泣くからときどき気付くことすらできない。恋人失格だって、まぁ思われてもしょうがないか。そんな風に気付かれないように気付かれないように泣いているくせに気付いてくれないと少しだけ機嫌が悪くなる。まったく、もう一回ためいき。
「せーんぱい、聞いてます?そこ一応二人の寝室なんですけど」
聞こえてないはずないのだ。だってドアの向こう側には同じようにドアに寄りかかるセンパイがいるはずなのだから。
こつん、こつん。と。止まらないのはドアにぶつける後頭部のリズム。こつんこつん、こつーんこつーん、こつんこつん。でエスオーエスのモールス信号、なぁんてね。
なんて言ってる場合ではなく。
とりあえず今はこの天岩戸(あまのいわと)の開け方を考えなければいけない。昔に習って宴会をするわけにもいかないし(そもそもセンパイはお酒が好きじゃないし。)だからって食べ物に釣られてくれるほどお子様じゃないだろう。(その辺は妙に頑固というかなんというか、だ。)情に訴えるという作戦もあるけど(だけど今あの人に俺をかまう余裕はないだろう。)それはできれば使いたくないし。(どちらかというと多大なショックを受けるのは自分なのだ。)原因が分かればせめて、それにあった対処法ぐらい思いつくだろうけど今の状態ではセンパイが泣いている、とそれだけの事実でしかない。それだけの事実ではどうにも仕様がないのだ。(いくらあいしてるやすきを並べたってセンパイはきっとこちらを見てくれないから。)
人間どうしようもないときはためいきをつくしかないらしい。はぁ・・・と本日三回目のためいきをつく。どうしてくれるんすか、センパイ。ためいきつくと幸せ逃げるんですよ、今日あんたのせいでどれだけ俺から幸せが逃げたと思ってるんですか、なんて。
冗談でも絶対に言えない。(なぜなら傷つくのは確実に自分だと分かっているからだ。きっとお前の幸せなんてどうでもよさ気、と一刀両断されてしまうだろうから。)
こつん、こつん、と。どうしようもなくたたずむ。ドア一枚隔てた向こうにいるはずのセンパイの気配は妙に希薄だ。ときどき聞こえてくる鼻をすする音になんでか安心してみたり。こつんこつん、と。響き渡るリズムはセンパイの耳にどう響いているのだろうか。
たった数秒のこちらからのエスオーエス。

ホントは知ってる。ドア一枚分とセンパイの重み。素直じゃなくていつだって意地っ張りなセンパイのたった一つのエスオーエスの仕方。
「ったく、もう・・・」
またためいきついちゃったじゃないですか。
こつん、こつん、・・・ごつんっ。
「った・・・?」
勢いあまってドアにしたたかに頭を打ち付けた、かと思ったらそうでもなく。反転した視界の上にセンパイの顔が見えた。目は赤い。すこしだけ、落ち込んでるみたいだ。
「あ、センパイ」
「・・・なぁにやってる気?」
それでも笑ってくれるなら、いいか、と思う。



昔のお話。本に出そうと思ってたんですけどね。
2007'04.01.Sun
(芭録)
07 傲慢なる感情

「―殺しちゃいたいよ、いっそ」
泣きそうな顔で、ミヤが言った。
「センパイがすきすぎて、いっそ殺しちゃいたいよ」
ぴん、と張り詰めた糸みたいな、そんなミヤの顔。情けないなぁ、って笑うと、だって今最高に情けないし。と情けない顔で笑った。泣きそうな、だけど泣かないミヤの泣き笑い。
「好き、ならなんだってしていいって思わないけど、それでも」
センパイを一人のものにしたい、よ。
なんて耳元で情けないままの顔でミヤが囁いた。

ばかだなぁ、その台詞で殺されてしまいそう。



情けない使いすぎだと思われる。どうしても御柳が情けなくなってしまう。
かっこいい御柳を、うん。いつかかけるといいなぁ。
2007'03.22.Thu
(芭録)
02 恋して恋して恋をした

ぎゅ、って抱きしめて、
だきしめて、

目を合わせるとただそれだけで泣いてしまいそうで、それでもその瞳に自分が映らないことはひどく悲しい気がする、冬と春の境目の優しい午後。ミヤが隣にいるということがひどくひどく、胸を締め付けて、そうして満たしている。空腹なのにおなかいっぱいな、そんな不思議な感覚。
「ミヤ、」
口に出すのにどれほど勇気がいることか。なんとなくかすれた、そんな響きになってしまったことをなんとなく後悔。もう一度、「ミヤ」と呼びかけようとするその前に「なに、センパイ」と大きくてかたい、手がさらりとこちらの髪の毛を撫でた。
―心臓が止まってしまいそうだ、と思う。
いっそ止まってしまえ、とも思う。
この瞬間に止まってしまったのならどれだけ幸せなのだろう、なんて考える。
にこり、と微笑むミヤに返す言葉なんかなく一瞬で真っ赤になった顔を隠すように俯く。センパイ?とあやすようなミヤの声が耳朶に染み込む、それだけのことが鼓動を早めていく。うつむいて、うつむいたままなんでもないよ。と答えた。ミヤはわかっている、とでも言うようにそう、と軽く呟いてぎゅ、とこちらを抱きしめてきた。



最後まで文章が持続しなかった・・・。持久力、かな。必要なのは。
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