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あまいおかし、

日記もどき↑ 暴走のままに文章(現在rkrn多め)↓

2024'12.28.Sat
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2007'07.29.Sun
(芭録)

せんぱい、とミヤが焦点の定まらない目でこちらを見つめてくる。どうしてかこんなに幼い、ミヤは。いつもの大人ぶった顔はどこにいったのだろう。そう思った。暗い夜空から星が落ちてきて辺りを照らしていた。やわらかで暑い夜。ひたひた、と迫りくる夏の音に本当は皆怯えている。
のかもしれないと思う。
だから、ミヤは、こんなに泣きそうな顔をして自分の目の前に居るのかもしれない、と思った。
「せんぱい」
ミヤがなぜだか舌足らずに呟いた。ミヤ、そう言いながら頬に手を伸ばす。ミヤの焦点が定まっていない瞳から落ちてきたしずくをそぅ・・・と拾い上げる。

おわらないよ、夏は。まだ。
とミヤに、自分に言い聞かせるように呟いた。



御柳が偽者過ぎる。録がすっごく大人に見える話を書きたかったらしいです。
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2007'07.16.Mon
(芭録)

だからあなたがいればきっと飛べるよ。

「ミヤー!」
上から声。つられて見上げればフェンスの上から楽しそうに手を振るセンパイ、青い夏空、肌を焼く太陽。まるで空に二つ太陽があるみたいだ。輝く太陽すら霞んでしまいそうな、センパイの笑顔。
「―あー・・・今日も元気だなぁ・・・」
ため息。
もそこそこになにやってんすかセンパイ、片づけしてください。とまじめなことを叫んでみる。ミヤのクセに生意気気ーっと叫び返される。ついでそのままこちらに向かって落ちてくる、センパイ。
「て、えぇえ?!なに落ちてきてるんですか・・・!」
まっすぐこちらに。すとん、と腕の中に収まったセンパイは着地成功気ーといたずらが楽しくて仕方ない笑い方。もう一度ため息。
「俺、そんな超人じゃないんでやめてください・・・」
「えーやだ」
にっこり、もういちど太陽みたいに笑って
「あ、ミヤも一緒に飛びたい?」
なんてバカなことを聞いてくる。いやけっこうです。と丁重にお断りするとミヤつまんなーい!と頬をつねられる。はいはいかたづけしますよ、とセンパイを地面に下ろすとこちらを見てもう一度ニッコリしたセンパイは「ミヤがいるから俺は飛べるんだよ」と言った。―・・・どんな口説き文句なんだよそれ。



すごく可愛い少女漫画を読んで無性に書きたくなったんです。あなたがいれば飛べるよ。って話。いえもうあの受験生らしくないのはわかってるんで言わないで下さい・・・!!いいんだよときめきがたまにはなきゃやってけないんだよ!

探偵学園の2話をうっかり見直してしまいました。マイシスターグッジョブ。
やっぱりあの数馬のお召し物はやばいです。ぴったりした服の上に首輪に鎖に胸元強調て・・・あの色気は有りえない・・・!!あぁあああ明日楽しみ!
2007'07.12.Thu
(芭録)

雨降り、ざぁざぁとあなたの声を遮る。

「―ミヤ」
さよならをするなら雨の日に。昔からそう決めてた。さぁさぁとふたりを遮る雨音の規則正しいリズムでタイミングを計る。いち、に、ぴちゃん、ぴちょん―・・・あと5回数えたらさよならを言おう。
さん、し、刻むリズム。ご、言おう。
「ね、ミヤ」
「ねぇ―センパイ」
同時に言葉を発する。くすり、ミヤが笑う。きゅん、と締め付けられる胸。痛い。まだ好きだなんて現実を見せつけられたようで笑い返せなかった。言葉を発せない。
「―さよならしよっか」
ミヤが言う。ぴちょんぴちゃん―・・・止まらない雨音。目を見開いてミヤを見つめる。わかっていた結末ですらこんなに悲しく思えてしまうくらい好き、なのだ。と思う。じわり、とこみあげてくるなにか。逃げ出すように後ろを向いて
「さよなら」
を投げかける。そのままミヤの―慣れ親しんだミヤの部屋を出る。ざぁざぁ、雨音。

お別れするなら雨の日に。
傘もささずにあなたを想う帰り道。ゆっくりとすべてが、水に溶けてしまえばいいのにと思う。そうして消えてしまえればいい。



ほんとはお題で使おうと思ってつながらなくて挫折。連日の微妙な天気に憂鬱な気分です。降るなら降れよ、みたいな。
2007'07.01.Sun
(芭→録)
02: 俺ならお前を泣かせたりなんかしない

泣かないでほしい、と口に出せたらどれだけよかったのだろう。
―泣きそうな顔しないでほしい、と言ったらあの人は泣いてしまうだろうか。

「―センパイ」
後ろから、恐る恐る声をかける。視線の先は知っている、あの人たちの姿。いつもなら混じって笑っているセンパイがたまには入れなくなる瞬間、のふたりの絡み合う視線をセンパイはどんな気持ちで見ているのだろう。
「かえりましょーや」
泣かないで、なんてまだいえないけどだけどそう、

俺なら絶対そんな顔させやしないから。



あのひとたちはもちろん屑桐さんと白春。御柳が一番録を泣かせる気がする。
誓いだけは一人前、みたいな。

愛も変わらずテスト前です。昨日はあまりの頭痛に起き上がれなくなるというどうしようもない感じでした。頭動かすとこう、信じられない痛みが走って勉強どころじゃなかったんですよね。うん。一晩寝たら治りました。ろきそにん、ありがとう・・・!今日は頑張った。身についたかどうかは別だけどな。
2007'06.25.Mon
(大←芭録)

泣きたくなるんだ。

笑顔。さみしくなる気持ち。待ってといえたらよかったのに。ごめんなさいとちゃんといえればよかったのに。後悔ばかりだ。好き、だったのだ。泣きたくなるくらいには。さよならをいえなかった、恋の重みに胸が軋む。
泣きたくなるんだ、
あなたのことを想いだすと。

「泣きたいなら泣けば」
センパイがボソリと呟く。声に出していただろうか、―泣きたいなんて言葉を。それともセンパイは頭が読めるようになったのか、なんてバカなことが一瞬頭をよぎる。不意打ちされた、気分。なんといったらわからず「―センパイが慰めてくれんの」と一言だけ返す。返ってきたのは「まさか」という短い返事。
「じゃあなんでやさしいこというんですか」
「変な顔してるから」



お題で書こうとしたらなんかつながらなかった。
とりあえずうちの芭唐は乙女です。

最近現代文で舞姫をやってると舞姫のパロが書きたくてしょうがなくなる。
2007'06.23.Sat
(芭録)
04: 好きで好きで好きで好きで大好きなんです

終わりなんか見えない。

さぁ、となにもかもさらうくらい強く風が吹いたから目をつぶった。肌で感じるつよい、風。短い髪の毛の先ですらさらっていきそうだ。飛ばないように帽子を押さえた。びゅー・・・、と鼓膜を揺すりつづける。
ふわり、と頬を名残惜しそうに撫でて、風が止む。目を開けて広がるのは夏空。を背景に綺麗に笑ったセンパイ。
「すごい風、気」

すきだ、とおもう。

好きで好きで、ただ好きで仕方ないんだ、と気付く。
この気持ちに終わりなんか見えない。風の行き着くその先の更に向こう側にいってもきっとそれは変わらない。
意味もなく嬉しくなって「センパイ、好きだよ」と風にさらわれないよう呟いた。



たまに青春ぽいことさせてみたいんだよ。
3年前くらいに書いた『芭録について』という紙を発見しました。どうやら甘えんぼ芭唐がそのころの私の萌えだったみたいです。てゆうかなにやってんだろそのころの自分・・・!!
2007'06.11.Mon
02: 王様ゲーム

「―・・・キスしたんすか?!」
妙に耳に響いた、ミヤの声。びっくりして顔を上げてえ・・・あまぁ?と不思議な返答をする。目が合ったはずのミヤはこちらを見てはおらずあのくそやろうとかなんとか呟いている。
「あの・・・ミヤ?」
キスしたって言っても遊びだし、ほっぺに軽く、だよ?
ものすごい剣幕のミヤにたどたどしく告げても火に油を注いだだけ。遊びってのが更に悪いです、何やってんですかセンパイの浮気者!俺の純情を帰せ!なんてわけのわからないことを叫びまくらるから、ついに逆切れ。
「お前だって人のこと言えるのかよだしっ」
ミヤの馬鹿、もう知らな気!!そういってそっぽを向くと途端に下手に出る、奴。ばかだなぁ、そこがへたれだっての。かっこよさ、半減気。
「ねぇせんぱい、ごめん。こっちむいて」
なんて可愛らしく言われてもしばらく許してあげません。
―だけどもう一生王様ゲームなんて参加しないから安心してよ。



うん。雰囲気で察してください。話の概要は。
王様ゲーム、難しかったです。てゆうか二人でやるものじゃないですよね?王様ゲームって。

好きな人としてみたい10のお題、やっと終わりです。
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