どうか、と祈るこの気持ちを

（芭録）

君に幸あれ。

ばいばいもじゃあねもうまくいえずにいる。小さな改札の前、電光掲示板が10分後に電車が来ることを知らせている。大きな荷物を持った先輩は「ほら、ミヤがせかすから、早くつきすぎた気」と不満そうに口を尖らす。そういう、いつも見ているはずの仕草さえひどくひどく愛おしく感じられて返す言葉が思いつかないで結果、意味のない「うん、」という相槌が漏れた。
いつでも会えるよ、とかだってケータイがあるじゃん、とか。
先輩はいろんなことを言ったけれどお互いに終わりにしよう、と思っていることは言わなくてもわかった。先輩はきっともう、俺のアドレスも何もかも全部消去して一切連絡はとらないつもりなのだろう。―言葉の節々や、表情がそう言っていた。
遠距離が無理だ、とか本気じゃなかった、とか。
そんな理由じゃない。いつだって本気で、どうせなら追いかけていきたいとも思うけれど。だけどもう終わるべきだ、とお互いに感じていた。先輩は早々と遠い大学に行くことに決めていて、追いかけてきてとも何も言わなった。追いかけます、とも言わなかった。
思い出にしてしまえるならそれでいいと思った。
ほら、電車来る気、俺行くからな。
先輩がこちらを見ずに言う。言葉に詰まって答えられずにいるとくるりと振り向いた先輩が「甲子園で戦ってる姿みんの楽しみにしてるから」と笑った。改札を通る音。電車がホームに滑り込んでくる。先輩は改札の前に止まるドアにゆっくりと乗って、そしてこちらを見つめた。

口がさよなら、と動いたことくらいわからないわけ、なかった。



＊
時間は止まらないで動き続けるんだなぁ、とか。
こんなところであれですがチェシャ猫様お疲れ様でした！

文化祭が終わりました。もう緊張で死ぬかとおもたよ。
これからは照明とかじゃなくて受付がいいな、と本気で思った日曜日。あぁもう、あんなに緊張したことないぜ。ってくらいがくぶるしました。とりあえず無事に終わったのでよかったｗｗ
そういえば晴れてる文化祭なんて初めてかもしれない、と思いました。
ゴスロリっぽい格好をするために1.5倍くらい化粧を濃くしたら妹に「怖いから近寄らないで」と言われました。ひどすぎる。真っピンクなマニキュアを塗ったら妹に「それでごはん茶碗を持って食べるな」といわれました。じゃあ私は一体何を食べればいいんだ・・・！

私信ー
蒼斐さん＊
三周年おめ！大変申し訳ないんですが例のサイトのURLまた教えてくださいー！