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あまいおかし、

日記もどき↑ 暴走のままに文章(現在rkrn多め)↓

2024'05.19.Sun
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2007'06.29.Fri
(土山)
08: この想いを伝える言葉が見つかりません

「―副長」
呼びかけるだけで泣けてしまいそうなのにどうして言えるのだろう。
しめった土の、―梅雨の匂いがする部屋。大きな背中。の向こう側で一体どんな顔をしているのだろう。そう考えるだけで心臓が痛むのにどうして顔を覗いたりできるのだろう。―好きなのだ。と思う。だけどそれを伝えるのには自分は言葉をしらなすぎるのだ。
ねぇ副長、この想いを伝える言葉が見つかりません。
―苦しいくらい好きだよ。



だんだん暑くなってきましたよね。汗が半端なくてピンチです。

朝傘を線路に落とすという大失態を犯しましたが電車が通らない使用していない線路だったので無事に優しい駅員さんが拾ってもらえました。よかった!!
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2007'06.06.Wed
(土←山)
06: 擬似恋愛

「好き」
呪文のような、言葉。呟き続ければきっと、いつかあの人の体に染み込んでいくんじゃないか、なんて願うけどやっぱり叶うわけはない。あの人と俺は上司と部下で、それだけ。特別にはなれない。たとえばこうして夜中に呼び出されたとしても。
「―副長、山崎です」
暗い廊下をひたひたと歩く先。ふわりと障子の向こうの明かりがひどく心にやさしい。はいれ、という声にいちに、で深呼吸をして戸を開ける。静かに静かに、夜を壊さないように。障子を開けた先の副長はこういうときだけやさしく微笑む。ひどく、ずるいと思う。
この笑顔にどれだけ期待をかけて、どれだけ絶望しなければいけないのだろう。
痛む胸は無視をして「―女でも買ってください、俺を呼ばずに」とお小言。本当はそんなこと思ってもいないのに気持ちに蓋をするにはたくさんのうそが必要になる。うっせぇなぁ、という副長の声ですら、いとおしいのに。



擬似恋愛なのか、な?

あさってから文化祭です。多分がんばれたらいいなぁと思います。
2007'05.23.Wed
(ブレスト/ミツワタ)

これは女神様がくれたキセキ―・・・。
貴方がとなりで笑っていてくれることがこんなにも幸せだなんて。


もうあえないんだって思ってたよ、届かない願いだってあるんだって、わかってたつもりになってたんだ。最期の笑顔ですらきっと忘れちゃうんだって思ってた。
「・・・ミツル・・・」
目と目が合う。不機嫌そうにすねたようにふいっと一瞬でそむけられた、顔。見間違うはずのない、その人。
久しぶりだな、という声が耳をくすぐる前に全力で飛び付いた。




最初のワンフレーズを決意の朝を聞きながら思い付きなんとなく書いてみました。
テスト終わったのでテンション高いです笑
2007'05.05.Sat
(マサツバ)
05: 笑いあう

「てぇつなっごか」
冗談めかして言うとお好きなように、とのお答え。マサキはどこかしらいつだって大人で、それがなんとなく悔しくてしかたなくて、好きでしかたない。言い出した手前後には引けないからぎゅ、と彼の右手を奪う。―はねあがる、なにか。好きだって思う、瞬間。
たとえば右手と左手の温度差。少しだけ心地よくて嬉しくなる。自分とは違う、冷たい大きな掌とか鼓動とか、すべてマサキのものが心を奥の奥から突き動かす。愛しいと思う。サッカーしているときの後ろ姿とかノートを広げて教えを請う声音とか、そう、好きで好きでたまらないんだ。
「翼の手、あついぜ?」
眠い?と悪がきのように聞いてくる彼に「どーせお子様です」とそっぽを向いてみたり。悪かったよ、の声は苦笑まじり。マサキのばーかっていうとはいはいバカですよ、だからこっち向け。なんて声がかかる。困ったようにこちらをあやすように言うマサキにしたがってきちんとマサキのほうを見る。―目が合った瞬間、こぼれる微笑を止められない。

やっぱり一番幸せなのはあなたとふたり、笑っていられるときだよ。



久々に笛!を読み返したらやっぱりときめきました。
2007'05.01.Tue
(土山)
07: 囁き

最後くらいあなたの声で死にたいよ。

「もう何回死んだのかわかんないですけど」
笑ってみる。だってそうだ。あなたの一言だけで天国にも地獄にもいけるよ。死んだっていい、どころじゃない。もうきっと心臓が止まったことくらいあるんじゃないか、って思える。あなたの囁きの威力。
「だけど死ぬときはやっぱり副長の側にいたいです」
迷惑でしょうけど。と言うとホントになと答えは紫煙と共に空高く飛んでいく。青い空を漂う言葉はそれでもやさしくて―きまずくて、「あーけど副長のが先ですね。肺がんで」と冗談めかして言った。副長は答えるでもなくただ紫煙を青空に送り出した。

―あなたの声が聞こえる最後の日を心待ちにしている。



いやあの、うん。ジャンプを読みました。病院で。
通路をふさぎながらあの驚愕のシーンを・・・てかあれどうなるんですか・・・!!
2007'04.30.Mon
(土山)
04: 鼓動を聞いた

「人の鼓動を聞くのって」

柔らかな音に乗って伝わる、言葉の意味を今更思い出す。言葉にも温度ってあるんだ、って知った、日。彼の声の温度を今でも思い出せる。こんな、冷たい雨に当たっているその日でも。
「―・・・副長、」
沖田が後ろから声をかける。いつにもない気遣ったような、声。今行く。そう呟いたのが聞こえたのだろう、へいへいとめずらしくおとなしく引き下がった。雨が降っていた。血の匂い。ざぁざぁとまちは薄暗くて冷たくて、生ぬるい。―どうしてこんなときに彼のことを思い出すのか―・・・心臓の痛みは先ほど切りつけられた、かすり傷よりリアルに痛い。

「優しい気持ちになれますよね」

血の匂いと一緒に彼の声の温度を思い出す、雨の日。



衝撃の本誌の展開を聞いてびびったんですよ・・・!!
暗い話を書きたくなる。情景描写も心理描写もしやすいなぁ・・・。
2007'04.15.Sun
(シノキバ)
10 100億の夜を越えてでも

右の掌と左の掌を合わしてゆっくりと指を折っていく。重なる、暖かい、結ばれる、掌。それがひどく幸せで嬉しくてしょうがなくて、だけどそんな顔をするのは悔しくて。照れ隠しに「手、熱い」と言ったらお前の手が熱いんだよと笑われた。
とき、と跳ね上がる心臓。
「―シノ」
抑えきれない鼓動に、ゆるがされるのはなぜか涙腺。
「キバ?」
結ばれていないシノの右手がゆるり、と頬を撫でる。涙を誘うように。
―任務の前に行う、儀式みたいな秘め事は一体いつからはじまったのかわからない。つながった、結ばれた掌の体温を、なくしたくないんだ。と思いはじめたのはいつからなのだろう、わからない。こんな子供だましにもならないおまじないはそれでも、ひどく心を落ち着かせる。ゆらゆらとゆらぐのは、涙腺、だけ。
シノがふわりと笑ったからいってらっしゃいと呟いた。

たとえどれだけの夜が過ぎても、―帰ってきてくれますように。



最初にしているのは恋人つなぎです。私は誰かを待つ、っていう話が好きみたいです。シノキバはその典型だ、と思われる。
いつのまにやらお題をコンプしていた。びっくり。
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