願うことすら罪だというのなら

（rkrn/利こま）

たぶん、とてもひどいことをしている。
自覚はあるのだけれどどうしてもやめることはできない。腕の中でどろどろに溶かした愛しい人がくすん、と鼻を鳴らす。バカみたいに甘い声で「りきちさぁん？」と聞いてくる。その声に許されている気になる。抱きしめる腕の力を強くする。されるがままの彼はゆるやかに吐息を吐いた。
いつかは手を離さなきゃいけない人なのだ。
きっとそばにいたいと思うことは罪なのだろうけれど―・・・それでもこの身体も体温も、もらした吐息ですらも自分のものにしてしまいたくなる。振り払ってしまえなくなる。
たぶん、これはとてもひどいことだ。そのうちくるであろう未来の彼と自分にとって。それでも今しか考えたくなくて、こちらに頭を預ける彼のつむじにくちづけを落とした。


＊
利吉さんは案外依存する人だと思う。
タイトルはいつも通りとあるボカロ曲、の一節から。

最近日記を書きすぎていて日記にすることが思いつかない＾ｑ＾
そういえば知らないうちにたやこに日記抜粋されてた。な　ぜ　感　動　し　た　し。