pipopa

（ハマイズ）

きっと君には伝わらない、から言わない。

謝れば、とみんなに諭された。あの田島にですらもだ。無様な音を立てるイチゴ牛乳のパックの空気を吸い込んでつぶす。ちらり、と遠くの横顔に目をやるけれど彼はいつも通り笑っていた。ばかみたいだ。
ケンカ、と言えるのかどうかわからないけれど浜田とケンカしてかれこれ一週間になる。たくさんケンカをしてきたけれどここまで長引いたのは本当に久しぶりだ。小さい頃はしばらく口をきかないなんてのもよくあったけれど―いまのような、つまりいわゆる恋人関係になってからは初めてかもしれない。
意地をはるなと花井や栄口や、あの阿部からも言われたけれど別に意地を張っているから謝らないわけじゃない、と思う。たぶん、さみしいからだ。謝ってもどうしてかはまだには上手に伝わってない気がして、仕方ない、だから謝りたくないのだ。


＊
好きな人に自分の言いたいことが半分も伝わらないもどかしさ。
浜田が大人ぶって余裕っぽくこちらの態度を受け取るのが気に入らない泉、のような。
タイトルはいつも通りとあるボカロ曲からとりました。
pipopa語だから君には伝わらないんです。そういう歌。

そんなわけで予告通り（？）和歌rkrn。
rkrn食伊＊「花散りの」「音もなく」「ぬばたまの」
和歌は残念な自作です＾ｑ＾
折り句をやりたいがために全部自分で作った。言葉の時代考証が残念かもしれませんが気にしない・・・！ぬばたまだけは訳をつけませんでしたがかなり直接的な歌なので必要ないかなぁと。
和歌シリーズはもう少しストックがあるのでぼそぼそと書いていきたいなぁと。
こんなところに使う和歌より提出課題の和歌を作らなきゃいけないんですけどね！
ところで私は本当に食満に夢を見すぎだと思う。