あまいおかし、
日記もどき↑ 暴走のままに文章(現在rkrn多め)↓
2007'02.12.Mon
(芭録)
ため息すらも凍ってしまいそうだ、なんて思う凍てつく空の下で、独り、どうしようもない気持ちで夜空に小指だけをかざしてみた。どうしようもなく役立たずな小指には赤い糸なんか繋がっているはずもなくずきり、と心臓が軋んだ。―それだけだ。
「・・・またケンカしちゃった気だし」
ため息はとどまることを知らない。少しずつ、ゆっくりと音もなく溶けていって、そうして空気を重くしていってるみたいだった。かすむ夜空に星は瞬かない。役立たずな小指は痛む事を知らず(違う、麻痺してしまったのかもしれない)ただ胸をひりひりと焦がすだけ、それだけだ。
ばかみたい、とすら呟けない。本当にばかみたい、だ。
ため息ごと吸い込むように、冬の空気を思いっきり吸い込んだ。冷たい空気が肺を蝕む。まるであのとき言われた一言みたいだ。深く深く鋭く、胸の中に入り込んでくる、痛い。
そんな心臓をえぐるような景気付けして、いつもの三倍神妙な気持ちで携帯を開く。新着メールは、なし。一瞬でつん、と熱くなりそうなこめかみを冷たい夜風がそぉっと冷やしてくれた。
「ミヤ、」
のばか。と口の中だけ呟いても届くはずはなく、三日前から新しいメールを受け取ることのない専用のメールボックスが、なんとなく、どころかとても寂しい。閉じた携帯は緩んだ涙腺を誤魔化すように思いっきりよくポケットにつっこむ。落としたため息一つ、涙は零れなかった。
*
没ネタその1。一番最初に書いて悶々してた奴ですが途中でばさりと見切ってみた。
ため息すらも凍ってしまいそうだ、なんて思う凍てつく空の下で、独り、どうしようもない気持ちで夜空に小指だけをかざしてみた。どうしようもなく役立たずな小指には赤い糸なんか繋がっているはずもなくずきり、と心臓が軋んだ。―それだけだ。
「・・・またケンカしちゃった気だし」
ため息はとどまることを知らない。少しずつ、ゆっくりと音もなく溶けていって、そうして空気を重くしていってるみたいだった。かすむ夜空に星は瞬かない。役立たずな小指は痛む事を知らず(違う、麻痺してしまったのかもしれない)ただ胸をひりひりと焦がすだけ、それだけだ。
ばかみたい、とすら呟けない。本当にばかみたい、だ。
ため息ごと吸い込むように、冬の空気を思いっきり吸い込んだ。冷たい空気が肺を蝕む。まるであのとき言われた一言みたいだ。深く深く鋭く、胸の中に入り込んでくる、痛い。
そんな心臓をえぐるような景気付けして、いつもの三倍神妙な気持ちで携帯を開く。新着メールは、なし。一瞬でつん、と熱くなりそうなこめかみを冷たい夜風がそぉっと冷やしてくれた。
「ミヤ、」
のばか。と口の中だけ呟いても届くはずはなく、三日前から新しいメールを受け取ることのない専用のメールボックスが、なんとなく、どころかとても寂しい。閉じた携帯は緩んだ涙腺を誤魔化すように思いっきりよくポケットにつっこむ。落としたため息一つ、涙は零れなかった。
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没ネタその1。一番最初に書いて悶々してた奴ですが途中でばさりと見切ってみた。
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