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あまいおかし、

日記もどき↑ 暴走のままに文章(現在rkrn多め)↓

2025'01.02.Thu
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2008'01.02.Wed
(ハマイズ)

こんな夢を、見た。

ひどく柔らかな陽光だった。暖かい日の光が彼の横顔を照らしていた。白い、彼の横顔の中で特徴的な彼の目はしっかりと閉じられていて、それでもひどく彼を美しいものだ、と感じた。柔らかすぎる光が自分たちを照らしていた。
彼の目が開く。
「―もう、死ぬかもな」
それは小さくてだけどしっかりとした呟きだった。彼はまっすぐと前を見ていて、こちらを見てはいなくてそれでも声だけはこちらに向けられていた。彼は、確かに血が通っているのか、と思うほど白かったけれどもだけど死ぬようには見えなかった。それほど彼の声は、小さくてもしっかりしていた。
「本当に、死ぬの」
弱弱しい声で聞き返した。突然柔らかい陽光が白々しいものになる。彼はこちらの問いかけに「うん、もうだめ」と言った。瞳はやはりこっちを見ずに天井を睨みつけていた。蛍光灯すらない、ただの木張りの天井。白い光がにじんだ。あぁ、自分は泣いているのだ、と思った。彼がちらりとこちらを見る、目があった。
「―泣くくらいなら、忘れろよ」
俺と一緒にいたことを、とあった目をそらして彼は言った。忘れられないよ、と消え入りそうな声で言い返すと、じゃあ百年俺のこと待つかと聞かれた。反射的にうなずくと彼は少しだけ、笑った。
「じゃあ、俺が死んだら庭に、この障子の向こうから見えるところに穴掘って埋めて、それでそこに星の欠片をおいてよ。それから、待ってて。この部屋で、毎日見ながら。そうしたら、ちゃんと会いに行くから」
百年たったら、ちゃんと会いに来るから。彼はそう言った。そう言って少しだけ笑って、そうして目を閉じた。ひどく鮮明な映像だった。涙が止まっているのだ、と気付いた。彼の名前を呼んでも彼はもう答えることはなくだから、彼の言ったとおりに庭に穴を掘って彼を埋めて、空から星の欠片を取って、その上に置いた。そうして障子を開け放して、月が落ち、日が昇りそうして今度は日が落ちて、月が昇り、夜が来て朝が来て一日が何度も入れ替わっていくのを、空を眺めながらずっと待った。百年とはどれくらいの期間なのだろう、と漠然に思いながら―・・・


「はーまだ!」
上から声がかかる。ゆっくりと意識が浮上して、オレンジ色の光に包まれていた。そうして目の前に泉がいた。どうやら寝ていたようだ。結構寝てたな、と言われてあぁ、そういえば変な夢見たなぁなんて思う。夢の内容はすでに記憶のかなただったけれどただ、あぁ会えたんだなぁ、とだけなぜか思った。



えせ夢十夜。超好きです。これのおかげで漱石さんも明治文学も大好きになった。

日本史日本史英語。一日二日といとこが来ていてなぜかお菓子パーティとマンガ読み大会になりました。妹がいつの間にか部屋にたんまりマンガを溜めてました。友人がいらないからくれる、と言ったからもらってきたとか。少女マンガって面白いですよね!(お前・・・!)超暴君ハバネロはおいしいけどあんまり辛くなかったです。大魔王ジョロキア・・・?は味はあんまり…だったけどハバネロより辛かった、かな。食べ過ぎない、と誓ったのにこんなに食べまくってしまった、と絶賛後悔中。つうか勉強せぇや、って話ですよね。とりあえず広隆寺半跏思惟像が愛しくてしょうがない今日この頃です。仏像ならまかせたまえって感じです。いや嘘です。
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