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あまいおかし、

日記もどき↑ 暴走のままに文章(現在rkrn多め)↓

2024'12.29.Sun
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2008'04.01.Tue
(ロク←ハレ/ダブルオ)

どうして二人で一つなのだろう。

例えば恋愛感情の同調。
どこまでが自分で、彼か。

「アレルヤ」
名前。違う、それは違う。自分の名前じゃない。だから答えない。それがたとえ自分が好いているかもしれない男の声だとしても、だ。アレルヤは確かに自分の名前なのだけれど、違う。俯いた。本当は胸がきりきりと痛んでいたけれど、知らない振りをして唇をかんだ。その、名を呼ぶ声があまりにも甘やかな声音だったからだ。自分の名を呼ぶ時には、乗せない響き。彼はただ「アレルヤ」と名を呼んだだけなのに、たとえばきっとその声をアレルヤが聞いていたのならひどく幸せな気分なのだろう。ずるい、とは思わない。思いたくなかった。
答えないこちらに彼、ロックオンは何も言わない。だから早く立ち去ろうと思って(泣く、なんて自分らしくない!)無言のまま前へ進もうとする。本当は、少しだけ少しだけ、思ってしまうのだ。名前を呼ばれるたびにどうして自分はアレルヤなのに、アレルヤじゃないのか、と。そんなことを思いたくないのに。心優しい片割れにつらい思いをさせてしまうからだ。「ごめんね」なんて何度言われてもアレルヤとロックオンの間には確かに絆があるのだから。自分のものには、ならないのだから。
絆なんて―・・・、ロックオンの顔なんて見たくなくて俯いたまま足早に立ち去ろうとする。
のを阻止するのもやっぱり彼しかいなくて。
進み始めたこちらの腕を掴んで、「ハレルヤ、か?」と。目があった瞬間につい手が出た。

「気安く呼ぶんじゃねぇよ!!」

がたん、と腕を振り払う。唇の端を噛んだ。勢いよく、アレルヤだと思っている人が見たら驚くような荒々しさでロックオンのもとから離れた。後ろで「おぅおぅ、威勢がいいことで」なんて揶揄するような声が聞こえたけれどもそんなの聞いていられない。
だって、

広がったのは唇の端からの血の味と、少しだけ塩辛い、涙。



私が考えるロクハレ。
ていうかロク←ハレ。
ロクアレでロク←ハレだとときめくな、と思う。

素敵な4/1を過ごせましたw私も笑える嘘がつける人になりたい。
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