あまいおかし、
日記もどき↑ 暴走のままに文章(現在rkrn多め)↓
2009'11.08.Sun
(ハマイズ)
たぶん、優しいのは終わりが来ることを知っているからだ。
泉に握りしめられている手は痛いくらい力がこもっていたけれど痛い、と声をあげることは無粋な気がして、だからなにも言わずにいた。こぶし5つ分ほど離れている泉はこちらの手を握り締めたまま、視線は空を見つめていて、唇は結ばれたままだった。
泉の見つめる空を見たけれども、星が落ちてくる気配はない。少し見つめてから泉の横顔に視線を移す。だいぶ雲がかかり、その上街灯に照らされた夜空を、それでも泉がギュッとなにかに耐えるような顔で見つめている。
―まるで、泣く寸前みたいな顔だな。
声に出さずに、心の中でつぶやく。握りしめてくる手の強さも、横顔も全部、なんとなく泣いてしまいそうなそんな雰囲気をまとわせている。声をかける雰囲気でもなくてだから、うつむいて自分の足を見つめる。
―泉は星になにを祈りたいのだろう。
あんな、泣きそうな顔をしてまで。こんなに強い力で、こちらの手を握りしめてまで。聞いてしまえばいいけれど聞けなかった。聞いたら戻れない気がした。最後まで一緒にいてほしいと願われたらなんて答えたらいいかわからなかった。
この恋は、きっといつか終わりが来る。
それはこちらからかもしれないし、向こうからかもしれないけれど。
だから自分は、二人の永遠を誓うようなことは、できない、と思った。
それでもいま、泉を離せない自分はずるいのだとそんなことは百も承知だ。
「あ」
黙っていた泉が声をあげる。つられて顔をあげると星が一筋、緩やかに落ちていった。
泉はいったい何を祈ったのだろう。
未来なんて誓えない自分がそれでも願うことは―・・・。
*
ただ、いつまでも笑っていてください。
甘い話を書こう!と思って書き始めた記憶はあるのですがたまたまBGMに選んだ曲が失恋ソングだったので気がついたらこんな話になっていました。まとまってない感たっぷりで大変残念です・・・。というかなんで失恋ソングを聞きながら甘い話を書こうと思ったんだろうなぁ・・・。
タイトルはその曲の歌詞から。恋をするのはたぶんとても難しい。
メルフォレス!
7日3:00くらいのすいません・・・の方。
おほめの言葉ありがとうございます!そういっていただけると大変ありがたいです。
のろま更新ですがこれからもがんばりますのでお時間があいているときにでもちらっとチェックしてくださると幸いです。
本当にありがとうございました!
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