最上級の我儘をあなたに

（ハマイズ）

蝉が鳴いている。
ゆるやかに夏の光が部屋の内部を照らしている。コンクリートがひんやりと、外よりかは冷たい空気を保っている。鍵をちゃりん、と鳴らす。目の前で寝ている浜田はその音に気付くこともなく安らかに寝息を立てている。・・・なんとなくむかつく。
「めぇさませよ」
こっち見ろよ。なんて言わないけれど。
手持ちぶたさな時間に舌打ち一つ。それでも浜田は起きることはない。
「・・・俺がいるのに、寝るわけ」
意識せずに口から出てしまった不満に、はっとして浜田を見つめる。起きない。聞かれなくてよかったという反面、起きてくれないことにやっぱり、むかつく。そばにいるならこちらにかまってくれなきゃやだなんて子供っぽいこと言わないけれど。
・・・本当はずっとそう思ってる。


＊
某所でげろあまが盛り上がってたからさ、便乗しようとして撃沈。
げろあまなんて狙って書けるもんじゃないんだよね。きっと。
友人にいいよっていわれた「ワールドイズマイン」って曲を聴きながらやったからこうなったんだと思われます。大学でできた友人にさりげなくミク好きが多くて楽しすぎる・・・笑　絶対そんなの知らないだろうなぁ、って子が案外知っててびっくりすること多数です。