届かなくてもいい、なんてずっと

（ハマイズ）

本当はずっと諦めてたのかもしれない。
目の前で浜田がうつむいていた。少し離れているからどんな表情をしているかまではわからないけれど、きっといつもの情けない顔をしている、んだと思う。オレンジ色に染まった教室の、真ん中に二人きり。性別が違っていたりしたらそれはもう、青春ですか？と言われちゃいそうな光景。―男二人でも十分に青春が始まりそうなのだけれど。
浜田に好きだと言われた。
冗談きつすぎ、と返したらキスされた。
そのままうつむいてしまった浜田は何も話そうとはしないで、だからと言ってこちらから何を話せばいいのか―完璧に怒鳴るタイミングすら逃してしまった―わからなくてただうつむいた浜田の日に透ける金色の頭を見つめていた。
本当は、嬉しい。
ずっと諦めていたから。
男同士とかそれ以前に、こいつは絶対に手が届かない人で気まぐれに差し伸ばしてくれる事はあってもその手は簡単にほどけてしまうものだと思っていたから。そう、思っていた、浜田は届かない人だって。だから届かなくてもいいってずっと思っていた。だけど、
届いて、いたのかもしれない。
声にならない想いが少しずつ少しずつ溢れだして、
ここ最近幼いころのよりもずっと、隣にいたものだからもしかしなくても、
届いて、しまったのかもしれない。
この感情が。
浜田が一言何かを言おうとぼそり、と口を開く。それを制するようにうれしいだなんてそぶり見せないように、挑戦的に「ごめんなんていったら、ゆるさねー」と笑って浜田を見た。


＊
お題からそれてしまった物その２。
もともとやりたかったことはまたそのうち。何回告白ネタ書けば気が済むんでしょうか私は。

あした中国語のテストがあるのに昨日から改装を始めたらとまらなくなりました。またプラグインとかコメントとか空気なデザインを考えてます。プラグインいじるの苦手ですどうして上手におさまってくれないの！！
予告通り夏っぽくはなる予定。来週の終りくらいまでにいろいろがーって直せるといいなぁ、と思ってます。ソーダ、みたいなのをイメージしたんですけどなかなか難しいですね。疑似フレームチックにしたかったんですが全然そうはみえないという。もう何年になるかわからないのにさっぱり技術に進歩がみられないとか・・・。