あまいおかし、
日記もどき↑ 暴走のままに文章(現在rkrn多め)↓
2006'11.11.Sat
(土山)
04 綺麗も汚いも
どんな貴方でも愛していられたらよかったのに。
「―ふくちょ、ぉ」
どうして涙は出ないんだろう。いっそかきむしってぼろぼろにしてしまいたいくらい胸は痛んでいるのに、どうして泣くことが出来ないんだろう。
「山崎、」
彼の優しすぎる声と、手から逃げるように身を翻してしまう。ひたすらに痛い心臓、重傷なのかもしれない、と思う。恐る恐る顔を上げると困惑したような、後悔しているような、そんな視線とであった。言葉を紡ごうとするその唇を見てつい耳を塞いだ。
「―・・・さがる」
手で作った即興の耳栓を潜り抜けて彼の声が鼓膜を震わせる。なにも、なにも言うことなんて出来ずに、ただだだをこねる子供のようにいやいやとゆるゆると首を左右に振る。さがる、もう一度副長の口が自分の名前を紡ぐ。答えない。伸ばされた手がついに下ろされたのを知る。ごめんなさい、なんていえた立場じゃないのは知ってる。ないてしまいたいなんてお門違いだ。わかっている。それでも、
いっそ泣いてしまえたのならよかった。
綺麗も汚いも愛して、と、言えたならよかったのに。
*
し、シリアスブームです。土山でシリアスを書くのはもしかしたらはじめてかもしれません。
最近オフィシャルをさっぱり読んでいないので自給自足万歳だと思います。
さがる、と呼ばせるのは初めてだったのでちょっと恥ずかしいです。(意味わかんねぇよ
04 綺麗も汚いも
どんな貴方でも愛していられたらよかったのに。
「―ふくちょ、ぉ」
どうして涙は出ないんだろう。いっそかきむしってぼろぼろにしてしまいたいくらい胸は痛んでいるのに、どうして泣くことが出来ないんだろう。
「山崎、」
彼の優しすぎる声と、手から逃げるように身を翻してしまう。ひたすらに痛い心臓、重傷なのかもしれない、と思う。恐る恐る顔を上げると困惑したような、後悔しているような、そんな視線とであった。言葉を紡ごうとするその唇を見てつい耳を塞いだ。
「―・・・さがる」
手で作った即興の耳栓を潜り抜けて彼の声が鼓膜を震わせる。なにも、なにも言うことなんて出来ずに、ただだだをこねる子供のようにいやいやとゆるゆると首を左右に振る。さがる、もう一度副長の口が自分の名前を紡ぐ。答えない。伸ばされた手がついに下ろされたのを知る。ごめんなさい、なんていえた立場じゃないのは知ってる。ないてしまいたいなんてお門違いだ。わかっている。それでも、
いっそ泣いてしまえたのならよかった。
綺麗も汚いも愛して、と、言えたならよかったのに。
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し、シリアスブームです。土山でシリアスを書くのはもしかしたらはじめてかもしれません。
最近オフィシャルをさっぱり読んでいないので自給自足万歳だと思います。
さがる、と呼ばせるのは初めてだったのでちょっと恥ずかしいです。(意味わかんねぇよ
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