あまいおかし、
日記もどき↑ 暴走のままに文章(現在rkrn多め)↓
2006'12.25.Mon
(土山)
02 花びらの数だけ
「すき、きらい、すき、」
はらひらと花びらが足元にたまる。意外と多かった花びらがふ、と吹き込んだ風に乗って舞い上がった。乙女、だなんて誰も見てないから気にしない。
「きらい、すき、きらい、すき、」
あ、やばい。
あと一枚だ。またやってしまった。この手の占いみたいなので最後の一枚が「すき」になったためしはない。あーぁ、ばかみたい。今更わかりきったことなのに。しょうがないから少しずるすることにする。止まった手をそっと動かして呟いたのは「すき」。
はらり、と舞い上がった花びらの先に
「・・・て、わあぁあ?!副長っ?!」
誰にも見られていないと思ったのに。目の前にあらわれたのは花びらに思いを託した人の姿。いつもなんでこうタイミングがいいのか悪いのか。
「なぁに、やってんだ山崎」
にやり、と笑うその人の顔になんでもありません、と上目遣いに答えると抑えるような声で笑われた。わ、笑わないでくださいよ、と赤くなった頬を隠すように俯きながら抗議するといいこと教えてやるよ、とまたにやり。
その笑顔に逆らえるはずなんてない。
*
こんなの全部「すき」っていえばいいんだよ
02 花びらの数だけ
「すき、きらい、すき、」
はらひらと花びらが足元にたまる。意外と多かった花びらがふ、と吹き込んだ風に乗って舞い上がった。乙女、だなんて誰も見てないから気にしない。
「きらい、すき、きらい、すき、」
あ、やばい。
あと一枚だ。またやってしまった。この手の占いみたいなので最後の一枚が「すき」になったためしはない。あーぁ、ばかみたい。今更わかりきったことなのに。しょうがないから少しずるすることにする。止まった手をそっと動かして呟いたのは「すき」。
はらり、と舞い上がった花びらの先に
「・・・て、わあぁあ?!副長っ?!」
誰にも見られていないと思ったのに。目の前にあらわれたのは花びらに思いを託した人の姿。いつもなんでこうタイミングがいいのか悪いのか。
「なぁに、やってんだ山崎」
にやり、と笑うその人の顔になんでもありません、と上目遣いに答えると抑えるような声で笑われた。わ、笑わないでくださいよ、と赤くなった頬を隠すように俯きながら抗議するといいこと教えてやるよ、とまたにやり。
その笑顔に逆らえるはずなんてない。
*
こんなの全部「すき」っていえばいいんだよ
PR
Post your Comment
カレンダー
最新記事
カテゴリー
つなび
アーカイブ
ブログ内検索